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サイトの目的と背景

TLS/SSLサーバ証明書の運用環境は現在、歴史的な転換点を迎えています。 CA/Browser Forumでの決定(Ballot SC-081v3)により、証明書の最大有効期間は現在の398日から、2026年3月より段階的に短縮され、2029年3月以降は「最大47日」となる見込みです。

この短寿命化は、なりすまし被害の抑止や失効チェック(CRL/OCSP)の限界を補完し、セキュリティエコシステム全体を向上させるための重要な措置です。しかし一方で、証明書の更新頻度が劇的に高まるため、従来の手動管理・運用ではサービス停止のリスクや管理コストが爆発的に増加し、物理的にも対応が困難となります。

本サイトは、この課題を解決するためのデファクトスタンダードであるACME(Automated Certificate Management Environment)プロトコルを用いた証明書発行・更新の完全自動化へ、管理者の皆様がスムーズかつ安全に移行できるよう支援することを目的としています。

新着情報・更新履歴

  • 2026年10月8日
    • サイト構成を見直しました。左の目次を読み進める順に並べ替え、各ページ下部に「前へ/次へ」リンクを追加しました。
    • トップページに「全体の流れ」と「状況別の読み方」を追加しました。
    • ページ間で重複していた説明(EABの発行手続き、ポート80番の要件など)を整理しました。
    • 各ページのURLに変更はありません。
  • 2026年6月19日
    • acme.sh設定ガイド:UPKIが受け付けるRSA鍵長は2048bitのみであり、3072・4096 を指定すると証明書発行時にエラーになる旨を明記しました。
  • 2026年6月9日
    • 本サイトを公開しました。「導入ガイド」「ACMEクライアント設定」「アプライアンス対応状況」「運用・トラブル対応」の各コンテンツをご利用いただけます。

UPKIシステムからの重要なお知らせ・メンテナンス情報

UPKI電子証明書発行サービスのメンテナンス情報や仕様変更などの重要なお知らせは、以下の公式Webページに掲載されます。定期的にご確認ください。
🔗 UPKI電子証明書発行サービス お知らせ一覧

全体の流れ

ACMEによる自動化は、事務手続き(EABの発行)とサーバでの設定作業の2段階で進みます。 EABの発行には所属機関の利用管理者・登録担当者の手続きが必要なため、早めに依頼しておくとスムーズです。

flowchart LR
    subgraph prep["事前準備(2. 利用開始前の準備)"]
        direction TB
        A["サーバ管理者<br/>FQDN等の申請情報を準備"] --> B["利用管理者<br/>TSVファイルを作成"]
        B --> C["登録担当者<br/>TSVをアップロードし<br/>EAB Credentialを発行"]
    end
    subgraph setup["導入・設定(3〜5)"]
        direction TB
        D["クライアントツールの選定"] --> E["インストール・<br/>EABでアカウント登録"]
        E --> F["証明書の発行と<br/>Webサーバへの適用"]
    end
    subgraph ops["運用(6〜7)"]
        direction TB
        G["自動更新のテスト"] --> H["有効期限の監視"]
    end
    prep --> setup --> ops
ステップ 主な担当 内容 参照ページ
基礎知識 サーバ管理者 ACMEの仕組みとUPKI固有のルールを理解する 1. ACMEとUPKIの基本
事前準備 サーバ管理者・利用管理者・登録担当者 EAB Credentialの発行、ポート80番の確認 2. 利用開始前の準備
導入・設定 サーバ管理者 クライアントの導入、証明書の取得とWebサーバへの適用 3. 導入全体の流れ → 4. クライアント別設定 / 5. アプライアンス機器向け
運用 サーバ管理者 自動更新のテスト、有効期限の監視、トラブル対応 6. ベストプラクティス / 7. トラブルシューティング

状況別の読み方

はじめての方は、各ページ下部の「次へ」リンクをたどると、左の目次の順に通して読み進められます。 目的がはっきりしている場合は、以下のルートで必要なページだけを読むこともできます。

あなたの状況 おすすめの読み方
新しくサーバを立てて証明書を取得したい 1 → 2 → 3 → 4 → 6
手動で更新している既存サーバをACMEに移行したい 2 → 3(移行の節) → 4 → 6
ロードバランサやWAF等の機器でACMEを使いたい 1 → 2 → 5
Let's Encrypt等でACMEを使った経験がある 1(一般的なACMEとの違い) → 2 → 4
設定中にエラーが出た・自動更新が動かない 7. トラブルシューティング